IKEA家具専門の引越し業者が少ない理由/もしもの際の業者選びのポイント
IKEA家具をお持ちの方にとってはあまりよろしい状態ではないのですが【IKEA家具引越し難民】問題と呼ばれる、引越業者さんに見積もりを頼んだ際にIKEA家具であることにより、家具の解体/再組立を請け負ってもらえないという問題が存在します。
さてどうしましょうか?となるのですが、選択肢は2つ。
①ご自身にて解体/再組立を行う
②解体/再組立を請け負っている専門施工業者を探す
ご自身にて解体/再組立を行うことのできるという方は、そもそもこのブログにたどり着くことも無いと思います。
このブログにたどり着いた方、それはIKEA家具の引越しに際し解体/再組立を所望し、業者選びに四苦八苦されている【IKEA家具引越し難民】になりかけている方が多いのではないでしょうか?
そんな方々のために、日本で唯一といってもいい【IKEA家具の解体/再組立を専門で行っている】カグッコシ!が業者選びの注意点を中心に『失敗しないIKEA家具のお引越し』についてまとめていきたいと思います。
目次
専門施工業者が少ない理由
IKEAは購入時には店舗で依頼することができる組立サービスがあるので、購入時に業者選びに苦労することはありません。
また店舗から離れている地域の方も、『IKEA家具 組立代行』とネットで検索すれば便利屋さんや工務店さんなどHPから集客されている施工業者さんがいらっしゃるので、あまり困ることはありません。
しかしIKEA家具の解体/再組立となると、一気に業者検索の数が減少します。
なぜなのでしょう?
木製家具の解体に対するリスク
ここでいうところの解体があくまでも【再組立を前提とした解体】であるため、組立代行をしている業者さんでもうかつに手を出せる内容ではないのです。
具体的には、よくオフィスの移転などで書類収納庫(通称:キャビネット)や連結型の事務机、パーテーションなどを移設する際に活躍している職人さんがいらっしゃいます(弊社も受注しておりますが)。
ネットで【オフィス家具 施工】などで検索するとHPをもっていらっしゃる業者さんが結構見つかります。
オフィス家具を1度解体して、お引越先にて再度組立設置をするお仕事です。
オフィス家具に関しては、『オフィス移転 施工』などでネット検索すると複数の業者さんを見つけることができます。
しかしIKEA家具の場合、そうはいきません。
それはなぜか?
オフィス家具はスチール製でIKEA家具は木製であるから。
スチール製の場合、何度解体/再組立を行っても連結部分やネジの取り付け部分がヘタる(劣化する)ことは少ないです。
しかし、木製家具の場合、木製パーツに直接ネジを差し込む構造のため、1度差し込んだネジを抜くと元穴が広がってしまうというリスクを抱えています。(これを『組立家具の木ネジ問題』と言います。)
【解体動画】IKEA MANDAL収納ベッド 最効率 解体まとめ
木ネジの広がりについては、修繕の方法はいくらでもあるのですが手間がかかることもあり、わざわざリスクを冒してまで新規参入する分野でもないということから専門施工業者さんが増えることのない原因の1つとなっています。
そもそも商圏として小さい
IKEA家具をはじめとする組立家具のイメージとして『すぐに壊れそう』『安いので壊れたら買い替えたらいい』などという引っ越しに対しては、ネガティブなイメージが先行しています。
引越しの際に「引越業者さんに断られるなら、捨ててしまおう。」という考えになってしまわれる方も多いらしく、前項で述べた木製家具のリスクと天秤にかけて施工業者がわざわざリスクを負ってまで、新規参入を考える商圏ではないと判断していることも一因としてあります。
しかし、例えばIKEA PAXワードローブなどは1セットで商品金額¥150,000を超えるコンビネーションなどもあり、10年保証もついていることから安易な判断で引越し時に廃棄してしまうには悔やまれるような商品もあります。
なので、いくら商圏が小さかろうが確実なニーズがある以上、専門施工業者の存在は必要なのです。
メーカーは引越しを機に買い替えてもらいたいのが本音
各メーカーで、メーカー専属の新規家具組立業者を抱えているところは多いですが、メーカーで引越しの対応までしているところはほとんどありません(HP上にて引越対応について明確に対応してる旨記載あるメーカーは大手ではBo Conceptさんくらい)。
その理由としては、前記しました木ネジのリスクなどに対して保証できないというのが1つ。
もう1つ、家具小売業として、新しく買い替えてもらう1番大きな機会を逃したく無いというのがあるのでしょう。
そのため、メーカーで引越対応についてまでを抱えるよりも、HP上に自社製品の引越し時の注意点を載せておいたほうがアフターサービスとして、見捨ててもいないし、リスクも伝えましたよという流れから買い替えに誘導することにもなるのです。
数少ない専門施工業者選ぶ際の3つの注意点
ではネットで検索しても、数少ない引越し時のIKEA家具解体/再組立を請け負っている専門施工業者を選ぶ際に、どんな点に注意すればいいのか?
【業者選びのポイントその1】料金について確認する
様々な業者がそれぞれの料金体系で行っています。
例えば便利屋さんなどでは1h¥○○○○、1名追加で¥〇〇〇〇など。
その他商品金額ベースで%による料金設定であったり設定方法は様々です。
カグッコシ!では家具ジャンル別に料金設定をしています。
各メリット・デメリットはありますが、ここでは省かせていただきます。
ただ時間での請求となっている場合、担当されるスタッフさんの技量についてお客様にはわからないことから、時間がかかっていても『この家具は大変なんだな』となってしまい、予定外の出費に気づかず払わされてしまう事も。
詳しく料金パターンを知りたいという方はLINE@相談窓口までご連絡いただければと思います。
【業者選びのポイントその2】実績を確認する
【組立式家具】の「訪問組立サービス」を行っている会社はネットで探すと結構出てきますが、【解体/再組立】を行っている会社となるとなかなか見つかりません。
実績について確認する際は、
・見積もり時にお持ちの家具について過去に施工実績があるかどうか
・どれくらいの時間がかかるのか
などを聞いたうえで、あいまいな返答をされる業者さんであれば、せっかく払う料金がいくら安く抑えられたとしてもトラブルになる可能性が高いと思っていただいて間違いありません。
また該当する家具についての返答が『組立をしたことがある』というのと『解体も含めしたことがある』では信頼度が全く変わります。
解体におけるノウハウ・注意点は、組立時とは全く異なることから『組立をしたことがある』とだけ返答される業者さんは引越しの解体をおこなったことが少ない、もしくはない可能性が高いので、いくら料金が安くても今回の作業については要注意です。
【業者選びのポイントその3】よくあるトラブル
・解体はしてもらえたけど、組立はできません、料金はいりませんと言われ放置された
・解体も組立もしてもらえたが、翌日から異音がするようになった
・組立してもらって1週間で扉が開かなくなった
SNSで【IKEA 引越し トラブル】などと入力すると出るわ出るわの経験談の嵐。
理由としてはIKEA家具に精通していないとわからない注意点を疎かにしたまま作業を進めていることです。
例えば、見ただけで商品名がわかることや、解体時このネジは外してこのネジはつけっぱなしでもよいなどの判断を付けることが必要ですが、便利屋さんなどではIKEA家具の解体を専門に行っているわけではないので、来られたスタッフさんによってはその判断が難しいこともあるでしょう。
チョット家具の知識がある方のほうが陥ってしまう罠で、解体さえできれば組立もできるだろうと簡単に挑んで失敗してしまったり、破損してしまったり、最悪の場合お客様宅のIKEA家具がすでに廃盤商品だったり、、、
ネットを使用してHPを見て、いろいろの条件に合った(料金など)業者選びをされると思いますが、1番のポイントはその業者がどれだけ専門的にIKEA家具の解体/再組立を行ってきたかを比較してください。
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まとめ
IKEA家具をはじめとする組立式家具全般に言えることですが、日に日に製造の精度も上がっていますし、一昔前のように買い替え前提の安物というイメージを覆う高価な商品、長持ちする商品が増えています。
長持ちする商品が増えているにもかかわらず、組立式家具であるという理由で引越業者さんに取り扱いを断られるという負のスパイラルは続いており、引越業者さんが見積りに来られた際に解体と再組立をお願いすることは難しいのが現状です。
ご自身で解体/再組立ができるという方は、スムーズにお引越できますが、IKEA家具など購入時にメーカーの組立サービスを利用された方などは、いざお持ちの家具を新居へ持っていきたいとなったときに途方に暮れることになります。
ネットで探してもあんまり業者が探せないし、となったときに参考にしていただければ幸いです。
IKEA家具の引越しや通常使用に関してのお困りごとがあれば、お気軽にカグッコシ!のフリーダイヤル(0120-003-119)/メール/LINEへお問合せください。