IKEA家具の引越について6つの噂の真偽を検証!その噂に根拠はあるのか?
今回は【IKEA家具の引越】について、世間でいろいろ言われている噂をリサーチしてみました。
中には、「これってIKEA家具の常識だよ!」とネットではさも当たり前のように言われている情報でも、全く根拠がなかったり、中にはそれを信じていると「損をする」ような情報もあったり。。
IKEA家具を専門に扱っている当社だからこその経験や知識、実際のお客様の声などを根拠に、1つずつ検証していきたいと思います。
目次
【噂その1】海外(IKEA発祥のスウェーデンなど)では、引越しに家具を持っていく習慣が無い。家具は使い捨てで、IKEA家具も解体や再組立を想定されていない。
IKEA家具の引っ越しが難しいと言われる所以を調べてみると、まず、述べられているのが、この理由です。
・海外って引っ越しで家具をもって行く文化が無いんです!
・だから、分解のことをそもそも想定していない!
・分解すること自体ナンセンス!
と、このような論調で述べられています。
では、それって本当でしょうか?
そもそも海外でも、IKEA家具を持っていく習慣が無いということはなく、人それぞれであるというのが正解のようです。
カグッコシ!でも海外から日本に来られた外国人のお客様から、解体済みのIKEAベッドの組立依頼をいただくことがあります。
全ての国について調べることはできませんが、アメリカやイギリスの方にこれまで話を伺った限りでは、「家具を持っていく習慣が無い」というのは、間違いみたいです。
その代わり、日本と大きく違うところは、海外では自身または家族や友人などに手伝ってもらい引越しを行う方の割合が非常に高いそうです。
そのため家具の解体/再組立もご自身にて行ってしまうとのことです。
また家具付き物件も日本に比べ多いとのことでした。
そこで結論ですが、『海外では引越でIKEA家具を持っていく、持っていかない』という論争は日本において重要ではありません。
IKEA社自体も決して「文化が無いから壊れてもOK」と思って家具を作っている訳ではありませんし、カグッコシの経験からも解体したからといって、家具が弱くなったという経験は一つもありませんでした。
持っていきたいという方がいる限り、カグッコシ!はサポートし続けていきます。
【噂その2】IKEA家具を組み立てる際の木ネジは1度抜いたら次は使えない
「木ネジ」と一言で言っても「ネジ自体が板と板をつなぐ役割を果たすもの」「ネジがカムロックという構造の一部であるもの」など、いろいろと種類があります。
下図はKALLAXという格子型収納の組立図です。
KALLAXという商品は8本のネジ以外、格子部分は全て木ダボによってつないでいます。
そのため8本のネジがとても重要な役割を果たすため、とても長く太いネジを使用しています。
そしてネジを打ち込んでいく先にも下穴が準備されています。
(*余談ですが*このネジ、とにかく長く太いネジなので説明書では手回しでつけるようの工具で回す絵が描かれていますが、8本をすべて手で回しているとなると、とても大げさに伝えると魁皇なみ(リンゴを手でつぶせる元大関)の握力が必要なほど固い、とにかく固いです。)
IKEAで多く使用されているカムロックという接続方法では、ロックの凸部分を板に取り付けて、凹部分の樹脂パーツでロックします。
これは別で説明しますが、IKEA家具をはじめ多くの組立家具で用いられる構造で、その中でもIKEA家具ではボンドを使用することなく、大型家具の安全が保たれているほど優秀なカムロック構造を採用しています。
下図のようにカムロックの凸となるネジを打ち込み、丸い樹脂パーツと接続することによって驚きの強度を実現しています。
吊戸棚にも使われているほどの強度
確かにIKEA家具に用いられる部材の多くはパーティクルボード(木材の小片を接着剤と混合し熱圧成型した木質ボードの一種)を使用していることから、一度木ネジを通せば圧縮してある箇所が広がり2度目は無いと考える方、または実際に体験された方もいらっしゃると思います。
しかし、特にIKEA家具について言えることですが、木ネジを取り付ける箇所はパーティクルボードの密度などにおいて特に補強を施されており、2、3度抜き差ししたところで強度が落ちるなんて言うことは絶対にありません。
木ネジが使用できなくなってしまうとするならばこんな場合
ただ1つ例外があるとするならば、組立の際、解体の際にネジをまっすぐに抜き差しできていないこと。
これは鉄製でも同じことが言えますが、無理やり入れてさえしまえば斜めでもネジは入ってしまいます。
斜めに入れば当然、ネジ穴は無駄に広がることとなり2度目は補強を施す必要が出てきてしまうので気を付けましょう!
【噂その3】IKEA家具はボンドを使っているので解体できない
私の知る限り(引越し以外の新規購入のIKEA家具組立請負も行っている中で)ボンドを使用して組み立てる家具はIKEAにはありません。
逆に日本のメーカー(ニトリ家具や通販家具)に多く見られます。
IKEA家具の特徴としてボンドを使用することなく強度を保つために、カムロックという構造と木ダボを組み合わせた接続になっていることがほとんどです。
そのため、カムロックの解除で接続を外すことができるIKEA家具は多くの組立家具がある中でも【引越しに適している】と言えます。
【噂その4】IKEA家具はもろい/弱いから運べない
そもそも、もろい・弱いはどういった基準から言われていることでしょうか?
・自分で運ぼうとしたら壊れた
・ネジ・扉などがすぐ緩む
・使いだして1年ももたなかった
あげだしたらキリがないかもしれませんが、ほぼ主観的な意見が多いのかもしれません。
しかしその中でもユーザーのみの問題ではなく、根本よりの問題点も浮かび上がります。
問題点を整理して考えてみる
・自分で運ぼうとしたら壊れた
自身の問題点:持つべき場所を持ち上げたのか?
メーカーの問題:そもそもどこを持ったら壊れるなんて説明書には書いていない
・ネジ・扉などがすぐ緩む
自身の問題点:組立家具は定期的なメンテナンスが必要
メーカーの問題:メンテナンスについて説明書に書いている・いないがメーカーによって統一されていない
・使いだして1年ももたなかった
自身の問題点:説明書通りに組めていたのか?(ネジの入り具合など)
メーカーの問題:耐荷重などの表記がメーカーによってあいまい
色々と理由のある中で、よく言われる『組立家具はもろい・弱い』の理由、よくよく検証してみると全く家具は悪くない!ということに気づきます。
当然何千何万もの中から商品自体の製造不良や部品不足が出てくることも、必ずといっていいほどあります。
しかしクレームがつく理由として挙がる主なものに対しては、上記のような問題点があることをわかっていただきたいと思います。
【噂その5】IKEAに問い合わせても引越しの対応はしてもらえない
IKEA HP内にて『引越』で検索すると
【噂その6】IKEA家具のある引越しは高くつく
IKEA家具のお引越しが引越業者さんから断られ、受けてくれる業者さんも『別途料金かかりますが、保証はできません』と言われてしまう・・・
引っ越し時ってただでさえお金がかかります。
・賃貸であれば新居の敷金礼金・保証金/旧居の敷金を超える修繕費用・クリーニングなど
・引越し料金・不用品の処分代・家具家電の買い替えなど
・仲介手数料・火災保険料など
その上でIKEA家具を使っているという理由で、通常よりも高い引越し料金になってしまうのでは・・・と不安にさせられるよう。
しかし引越ってものを運ぶ以外、多くはオプション料金が細かく設定されているのはご存知ですか?
・エアコンの脱着/洗濯機の脱着(無料の業者さんもあります)/TV周り配線などの各種電気工事
・段ボールへの梱包作業(最上級は全てお任せのように段階がいくつか用意されています)/荷造り・荷ほどき
・ピアノ・絵画の輸送
・2輪車(自転車は除く)の輸送
主なものだけでもこれだけあります。
ましてや引越し業者さんの業務範囲外である【組立家具の解体/再組立】もオプションになりますが、自社にて対応することが困難であるという事情から積極的に受け付けないというスタンスをとっている会社が多いです。
それでも大切な家具を引っ越しするために
その中でもIKEA家具の取り扱いも引越し業者さんとして受け付けることができない理由に挙げられるのが
・今までIKEA家具を否定してきた
・自身たちの経験から、IKEA家具の解体/再組立が無事終わるという信用がない
・これ以上オプションが増えると営業スタッフの負担が増える
など様々な理由があると思います。
引越業者さんのIKEA家具アレルギーを払拭していくこともカグッコシ!の今後の課題でもあると思います。
と同時に【IKEA家具は板状にまで解体する必要がある=面倒くさい/リスク】という意識から、【IKEA家具は解体できることにメリットがある】というポジティブな意識に変えていくことが大事だと思います。
【IKEA家具は解体できることにメリットがある】その理由は、目から鱗!?「IKEA家具をたくさん持っている人は、引っ越し料金が安くなる !!」嘘のような本当の話のブログにて詳しく説明しております。
②板状にまで解体することでトラックの大きさや作業スタッフの人数にも影響
今までIKEA家具を使っているために引越し料金が高くなる、または家具を諦めることになるなどといった引越しにネガティブなイメージをもたらしていましたが、実はIKEA家具を使っている方のほうがお得で豊かな生活を送ることができるということをお伝えできればと思います。