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引っ越し会社ではIKEA家具専門スタッフの育成が難しい4つの理由

IKEA家具専門の引っ越し会社をしていると、
「引っ越し会社にIKEA家具の運搬を断られて困っていたんです!」
「IKEAの家具って引っ越しできないと思っていました!」
といった声をお客様からよく聞きます。

一部の引越し会社さんは、IKEA家具の解体・再組立は外注業者に発注することで対応されていますが、まだまだ多くの引っ越し会社が断っているの現状です。

そもそも論ですが、一体なぜ、引っ越し会社がIKEAの家具を対応できないのでしょうか?
これだけ世の中に普及してニーズがあるのに、対応していないってもったいなくないか?と思ったりもします。

そこで、どのような教育システムを組めば引っ越し会社がIKEA家具を取り扱えるようになるかを考えていたんですが、、、これが、一筋縄ではいかない、IKEA家具ならではの課題がたくさんあるんですね。。やっと気がつきました。。。

このブログでは、私が考えた「IKEA家具専門スタッフを育てることが難しい理由」をお話して行こうと思います。

【理由その1】IKEA家具には解体の説明書がない

IKEA家具の引越しで1番重要、かつ、これさえできていれば組立なんて楽勝!!となるのが解体作業です。
IKEA家具の説明書はIKEAのホームページからダウンロードできるので、無くしてしまってもスマホやタブレットを見ながら作業をすることが可能です。

しかし問題となるのが【IKEA家具の解体は、説明書を逆行すればいいというものではない】というところです。

AとBをつないでいるはずなのに、そこを外すとCが取れるなんてことや、大型のベッドや洋服ダンスを天地ひっくり返したり寝かせたりしないと、解体できない構造になっているものなども。

また収納家具には背板を釘で留めているものも多く、解体には釘を抜く作業も入ってくるため、そこまでの内容を運ぶことが仕事で【運送のプロ】には範囲外の作業となります。

またIKEA家具の大型収納家具に限っても何百種類もある商品を覚える必要があります。
その全てをマニュアル化し、解体・組立の知識を身につけたスタッフを育成するには相当な時間と労力がかかります。
これを引っ越し会社さんが実現するのは、難しいのではないでしょうか。

【理由その2】経験値を稼ぐための件数が不確定

前項で述べたように、説明書の無い作業となると、当然、数をこなして覚えていくことが必須です。
作業手順を動画に撮りながら、ノウハウを蓄積し、マニュアル化し、繰り返し練習する。という作業が引っ越し会社さんの日々の業務の中で果たして実現可能でしょうか。。

例えば、カグッコシ!でも多く頼まれるIKEA のデイベッドという商品があります。

シングルベッドを引っ張り出すとクィーンサイズになるという売れ筋のベッドです。

部品はこれだけの数があり、説明書の工程も全て合わせると50行近くになります。
では、この商品をたまたま1週間に2度の依頼があって、触ったとします。
2回短いスパンで触る機会ができれば、覚えることもできるでしょう。

しかし、2回とも同じスタッフさんが行くことができるのか不明確ですし、また、次にいつ依頼があるかもわかりません。

となるとノウハウの蓄積がまた1からスタートということになってしまいます。
あまりにも効率が悪いことがわかります。

【理由その3】1件1件に時間をかけられない

引っ越し会社さんの大変なところは、1日に1件のお客様を終わらせればいいというわけではないことです。

1日にこなせる数が受注できる件数へと直接結びつきます。
それが、お客様の引越し料金にも反映されるわけですが、
1チーム、トラック+作業スタッフ2~3名ほどが、
1日2件ないし3件こなして利益が出る
というくらい料金設定+そこからのお値引きで対応されています。

万が一、1日のどこかの1件で思わぬトラブルが発生すれば、そのチームのスケジュールは崩れてしまい後ろのお客様、同じ営業所のスタッフさん、しいては、営業さんと現場スタッフの中にまで影響が出てしまうなんてことも考えられます。

そこまでのリスクを冒してまで、自社スタッフに【その2】で述べたような現場でのノウハウを蓄積させる必要性はあまりありません。

【理由その4】営業マンのスキルも必要になる

営業マンが訪問見積もりに伺った際にIKEA家具を見て、お客様宅の解体する作業スペースや全物量、しいては、新居での組立スペースから組立の段取りまでをコントロールする必要があります。

例えば、IKEA PAXワードローブであれば、基本解体も再組立もフレーム本体を寝かせた状態で行いたいのです。

『このスペースなら何分くらいかかるな』などの計算も見積りの段階で行ったうえで料金を出す。
ただでさえ案件数が少ない中、営業マンにまでスキルが必要となってくると会社全体の方針としての育成システムが必要という規模で動く必要が出てきます。

新たに自社の事業として立ち上げるくらいならば、IKEA家具自体の扱い(解体/再組立)をどうお断りするかのスキルを磨くほうが手っ取り早いということです。

まとめ

以前ある関西の大手引越業者さんに直接お話を伺った際に、見積もり段階では20件に1件ほどの割合でIKEA家具ユーザーさんに当たると仰っていました。

IKEA家具ユーザーの普及率がかなりの割合進んできているにもかかわらず、サポート体制が追い付いていかないことも確かです。

引っ越し会社さん目線では、追加で料金をもらう必要があるし、手間もかかる。
1円でも安く見積りを提供したいという営業さんは、IKEA家具の対応をする間に、他で1件でも制約したい。というところが本音だと思います。

しかし、カグッコシ!ではIKEA家具、特にPAXワードローブは「解体できる」というところが逆に『引越し料金を安くできる』可能性につながるのではないか?
という観点から多くの引越業者さんとの提携を進めています。

IKEA家具ユーザーの負担を軽くし、少しでもお気に入りの家具を手放さずに済むような社会を実現したいと思っています。

ありがとうございました。

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