IKEA家具の引越し もし専門施工業者に頼むとすれば解体か再組立か?
数年前まで、IKEA家具をお持ちの方が引越しを迎えた際に取るべき選択肢は、ほぼ「廃棄」1択(ご自身で解体/再組立ができる方を除く)でした。
しかし、ここ数年『IKEA家具 引越しできた』という声がSNS上にも上がるようになってきており、組み立て家具の引っ越しも徐々に一般化してきています。
「引越しできた」という方が取られた方法は
①ご自身にて解体/再組立をおこなった
②引越業者さんがサービスでやってくれた
③専門業者に依頼した
の3つのいずれかです。
①の方法を取られた方の多くはブログなどで状況や進捗を発信されていることが多く、②の方はSNSで発信されていることが多く見受けられます。
③の方は弊社などにご依頼いただいたお客様になるのですが、専門施工業者がほとんどいないということを考えると、③の方が一番少なかったするのかもしれません。
今回は引越し時の金銭的な負担を軽くするために、「ご自身で解体/再組立に挑もう」という方が、万が一上手くできなかった時、解体 or 解体後の再組立のどちらを専門業社に頼むべきなのか?
数少ない【IKEA家具引越し時の専門施工会社】であるカグッコシ!からご提案をさせていただきたいと思います。
『途中で断念してしまうかもしれない』と不安をお持ちであったり、組立途中に失敗をしてしまい『捨てなきゃいけないのかな』と心沈んでしまう前に、ご覧いただければと思います。
目次
IKEA 解体動画シリーズ
【解体動画】IKEA MANDAL収納ベッド 最効率 解体まとめ
【ブログ】組立家具を組立中に起こりがちなトラブル3選と対処法
「購入時の組立をご自身でやった」という方は解体を頼んだほうが良い
IKEA家具は購入時に様々な選択を迫られるシステムです。
例えば、配送や組立。
購入時、有料でオプションをつけることもできますし、自身で行うこともできます。
自分で持ち帰る手段があり(どんな大型家具でもミニバンなどがあれば持ち帰ることができます)、日曜大工に少し自信のある方であれば購入〜組立はご自身にて行うことができるでしょう。
しかし、解体となりますと、組立と使用する工具もスキルも変わってきますし、何よりも説明書を逆行するだけでは安全に解体できない商品もあります。
さらに引っ越し時は、「新居で再度利用する」ことを前提に解体する必要があります。
できるだけ破損なく終わらせるということは必須です。
何よりも、解体がうまくいきさえすれば、組立は以前行った作業とそう変わりません。(後ほど触れますが、場合によって少し加工が必要です)
ですので、ご自身で組み立てをされた方が、もしも業者に依頼するなら、「解体」を頼んだほうが価値があるでしょう。
解体の重要性
先にも触れましたが、解体には説明書がありません。
ただ、やみくもに解体すればいいというわけではなく、説明書を見返しながら組立をした際の記憶を呼び戻し、家具の構造を理解する必要があります。
例えばAとBというパーツをつないだ状態でCに取り付けた箇所があるとします。
この場合、Cから取り外すのはAとBをつないだ状態で外す必要があり、外せそうなパーツがあるからといって、AとBを先に外してしまうと崩壊してしまう危険性があったりするのです(書きながら余計ややこしくなったような気がしますが)。
また外す必要の無いパーツ(例:ロフトベッドの棚部分は形で残しても間口を搬出できる)などもあり、当然説明書には載っていません。
解体時のダメージや再組立の手間を考えれば、外さずに運ぶことができるパーツは箱状で残しておきたいわけです。
専門施工業者に頼むメリットは、そういった部分でのノウハウが蓄積されているというところにあります。
「組立は可能」であるという方には、解体を業者に依頼されることをお勧めします。
カグッコシ!では過去ブログにて、大型家具の解体のコツについても記事を作成しておりますので、ご参照ください。
IKEA家具の解体(分解)にはコツがある!プロが教える家具解体の注意点
IKEA家具を解体(分解)したい方へ|大型家具の解体のコツやポイントまとめ
「解体も組立も、、でも出費を抑えたい」という方は再組立を頼んでください
前項と異なりご購入時に「組立サービスを頼まれた方」や「引越し時の出費をできる限り抑えたい、でもお持ちのIKEA家具を絶対新居へ持っていきたい」という方は、是非、再組立をご依頼されることをお勧めします。
再組立を勧める理由は変えのパーツが手に入るから
IKEA家具であれば、解体時にパーツを壊してしまっても店舗で交換パーツを取り寄せることができます。
金属パーツの曲がりや樹脂パーツの割れに関しては気にせずに解体していただいて問題ありません。
これが再組立を勧める大きな理由です。
解体時の注意点
一方、変えのパーツが手に入るといっても、修復には限界があります。
特に、解体時に気をつけていただきたい点は
①木板状のパーツの破損
②ネジを抜く時は挿されている方向に逆らわず
③必ず床には敷物を敷いてから作業を行う
④解体後は細かいパーツ(ネジ類・樹脂類)は全て残らず集めてまとめて袋に入れておく
という4点です。
①が起こってしまうと、我々がお伺いしてもさすがに組立が困難かもしれません。
ただただ形にすることは、様々な補強をして出来るでしょうが、それはその場しのぎであって、せっかく新居へ持っていった家具を今後何年も使うと考えた場合、お勧めできる対応にはなりません。
②はどういうことかと言いますと、IKEAのネジは木ネジと呼ばれるネジがよく使われています。
木に金属のネジを差し込むので多少斜めに入ってもねじ込んでいってしまいます。
そのため、抜く際にはネジの入っている向きに逆らわず、慎重に抜いてください。
もし、変な力をかけてしまうと不要にネジ穴が広がり、木の割れやネジ穴の広がりにつながる恐れがあります。
③はせっかく出費を抑える目的で解体に挑まれている中で、作業中に家屋へ損傷を与えるリスクについても充分考えておく必要があるためです。
特に大型家具の解体を試みている場合は注意が必要です。
作業スペースに段ボールを敷き詰め、可能であればその上に布団などの緩衝材になるものを置くと、解体中の家具へのダメージも軽減することが可能です。
④はIKEA家具を組み立てるにはとても多くのパーツが必要になります。
その全てが家具の強度を保つために使用されていますので『これだけいっぱいあれば1個くらいついてなくても組上がるでしょ?』と思わないで下さい。
IKEA家具の基本【カムロック】の構造
【家具が組上がる=長持ちする】ではありません。
適切な方法で完成させた家具が長持ちするということを忘れないでください。
お持ちの家具が廃盤商品であった場合
作業以前に必ず確かめていただきたいことがあります。
それは
お客様のお持ちの家具が現在も継続して販売されている商品であるか、もしくは廃盤商品であるのか?
購入時のレシートがあれば、IKEA商品は全て8ケタの商品番号(IKEAではアーティクル番号といいます)で管理されていますので、HPで商品番号を打ち込めば、今も売っているのであれば出てくるはずです。
出てこなかったら、解体は要注意です。
先ほど申し上げた破損したパーツの交換が容易ではなくなるからです。
大概の廃盤商品は、その国で販売中止にしているだけで世界50以上の市場に422店舗(2018年現在)のどこかでは販売していて、製造工場にパーツが保管されている可能性が高いでしょう。
しかし、取り寄せるとなると船便・空輸などのタイミングもありますし、そのパーツ1つのために急いでもらえるとは限らないので、いつ交換できるかのめどが立ちづらく収納や寝具としていつまでもパーツのまま置いておかなければならないことになります。
もしも解体中にパーツを壊してしまったら
解体時に、交換可能なパーツを破損させてしまった場合は店舗に交換パーツをもらいに行きましょう。
店舗によってレイアウトは異なりますが、大阪の店舗であれば配送カウンター横にパーツコーナーが設置されているので、説明書の部品番号(6ケタの数字)を頼りに棚から見つけ出し、必ず必要数のみもらってください!
再組立を専門施工業者に依頼する場合は、再組立の日程までに部品の調達を行っておく必要がありますが、カグッコシ!ではLINEやメールなどで破損部品のお写真をいただければ、予備パーツよりご用意して組立に訪問時にお持ちいたしますので、事前に情報さえいただければ問題ありません。
長持ちさせるには再組立が重要
今お持ちの家具を新居へ持っていく1番の目的は『気に入って買った家具をこれからも使いたい』『生活リズムが崩れる』など様々あると思います。
『とりあえず3ヶ月くらいつかえたらいいや』なんていう軽い気持ちで持っていかれる方は、きっとほとんどいらっしゃらないでしょう。
長く使うために1番必要なことは、「家具のメンテナンス」です。
せっかく1度解体されているわけなのでパーツの弱っている個所をチェックし、該当パーツの交換やダメージの深い部分は補強をして組み上げる必要があります。
1度解体した後の再組立は、購入時の新品と同じように組み上げればいいというわけではないのです。
逆に1度解体された商品は、弱った場所を確認できるまたとない機会であると言えるでしょう。
よく言われる木ネジを抜いた後の穴の広がりについて
IKEA家具の解体を引越業者さんが拒む1番大きな理由として、木ネジと言われる板に下穴が開いている場所へネジを直接打ちこむ構造によるものです。
再組立時に抜いた際の穴の広がりでネジが効かないのではという疑念をもたれます。
これは全く間違っておらず、過度に広がってしまった木板の下穴に対して同じ径のネジを取り付ければ効きが弱く、ひどい場合には組立途中でネジが抜けてしまう事も充分考えられます。
カグッコシ!で再組立を行う際には、過度な穴の広がりを発見した場合はネジパテのような溶剤系で対処したり、鬼目ナットと言われる後付けの補強パーツを取り付け対応します。
どのような場合でも状態に応じた対処をするので、たかが穴の広がりほどのダメージで組み立てができないということはありません。
少しでも不安を感じたらご相談ください。
もしも、『引越時の費用は少しでも抑えたい。だけど、自分で解体も組立もできるか不安、というか全く自信がない、、、』と思われた方は、カグッコシ!のLINE相談窓口にご連絡いただければ、リアルタイム(9-18)でアドバイスさせていただきます。
料金は当然無料です!
お客様のお持ちの家具に合わせてどんな工具を用意したらいいのかから、解体時の注意点までご説明いたします。
再組立はぜひ専門施工業者にご依頼されることをお勧めします。
まとめ
引越し時には様々な思わぬ出費がかさむ中で、ご自身にてできることがあるのであれば、出費を抑える事に繋がります。
例えば梱包1つにしてみても、引越業者さんのパックでご依頼される方もいれば、ご自身で梱包される方もいるように、IKEA家具の解体/再組立もご自身で行うことができるのであれば、出費を抑えることに繋がります。
しかしながら、IKEA家具は店舗で組立サービスを頼まれる方が多いことから、ご自身で解体/再組立ができると自信をもって作業できる方は少ないのかもしれません。
そこで、もしも専門施工業者に依頼する場合、少しでも出費を抑えるために「ご自身で行っていただくべき作業」と「これは業者に頼んでもらったほうが安全ですよ(当然解体/再組立セットで頼むのが1番ですが)」という内容を数少ない専門施工業者目線でまとめさせていただきました。
その数少ない専門施工業者であるカグッコシ!では、様々なお客様の状況に合わせて、専門スタッフがアドバイスさせていただける窓口を設けています。
フリーダイヤル(0120-003-119)/メール/LINEと多くそろえておりますので、どんな小さな内容でも構いません。
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