IKEAの家具を引越業者さんに断られた方へ知っておいてほしい対応策
引越時、新居が決まり、日程も決まると、引越業者さんの選定を始めることになります。
業者選定の流れとして、まず、複数の会社から見積もりを取る方が多いでしょう。
そのうちの何社かには、実際に訪問してもらい荷物のボリュームを見てもらってから料金を出してもらいます。
引っ越し業者は、「段ボールが何箱くらい必要か?」「トラックは何t車両を用意すべきか」などを瞬時に計算しつつ料金を出していきます。
さて、ここからが本題です。
引越業者を選定し、いざ見積もり!になったとき、、、ある一言が言われます。
「IKEAの家具は持っていけません。」
突然、言われるこの一言に「え・・・じゃあ、どうしたらいいんだ」とお悩みの方がおられるのが事実です。(ネットの掲示板やSNSには、そのような声が多数掲載されています。)
では、本当にIKEAの家具は引っ越せないのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
自信を持って言いますが、
IKEAの家具は100%引越しできます!!
この記事では、「引越し会社にIKEA家具の引越しを断られた」という方へ向けて、どうすれば引越しできるのか、色々な選択肢を紹介していきたいと思います。
目次
IKEA 解体動画シリーズ
【解体動画】IKEA MANDAL収納ベッド 最効率 解体まとめ
【ブログ】組立家具を組立中に起こりがちなトラブル3選と対処法
なぜ引越業者さんはIKEA家具を断るのか?
まず、はっきりとさせておかなければいけないこととして【引越業者さんはIKEA家具があるお家の引越しは受けない】ということではありません。
IKEA家具を解体し、再度組立てるという作業について引越業者さんでは請け負えないということです。
IKEA家具に対する認識
『えっ?どういうこと?』と思われるかもしれませんのでIKEA家具について簡単に触れておきますと、従来引越業者さんが取り扱ってきた【家具】とは、解体する際にもある程度のユニットに分かれ、収納家具であれば箱状での持ち運びが可能な荷物となります。
道具が必要であっても、せいぜいドライバー/ペンチくらいなものです。
例えば、次の写真は洋服タンスを分解した時の写真です。
このように、これくらい大きなタンスでも、せいぜい、3〜4つのパーツからできています。
作業時のリスク
しかしIKEA家具をはじめとする【組立家具】は、ほぼ板状になるまで(商品が購入した際にお家に届いた状態)解体する必要があるものが比較的多いため、作業に時間もかかり、いざ解体した場合あまりにバラバラのため解体時に覚えきれず、組立が完了しないなどのリスクが生じます。
また、解体や再組立の時に慣れていないと家具/家屋を破損してしまう可能性も考えられます。
この手間とリスクが引越業者さんがIKEA家具を敬遠する理由です。
専門外である作業のIKEA家具解体/再組立については請け負わない方が吉と多くの会社は判断しています。
逆に言えば、このリスクを無くしてしまえば、荷物として搬送してくれます。
これは、どの業者さんでも同じことが言えます。
意外と大変なIKEA家具の引っ越し!引っ越し会社が敬遠する理由は「解体」の手間
そもそもモノを運ぶことが本業である
『引越業者さんって何の仕事をしている人たちですか?』という質問があれば『引越しの時にトラックを使って荷物を安全に運んでくれる人たち』という答えにたどり着きます。
引越業者さんは施工業者さんではありません。
実際、エアコンの取り外し取り付けも行っていますが、100%協力会社さんが行っています。
ピアノなどの運搬も、運搬ですが新居での調律であったり搬入条件によってクレーンが必要になったりすることから、ほぼ専門の協力会社さんが行います。
それなのに、板状にまで解体する必要があって解体時に破損するリスクがある内容の作業を引越業者さんが請け負えるでしょうか?ということです。
IKEA家具の解体/再組立はオプションとして成立する作業と同列に扱われるべきであって、引越業者のスタッフさんがご厚意で行ってくれるレベルではないということです。
引っ越し会社ではIKEA家具専門スタッフの育成が難しい4つの理由
どうすれば引越業者さんにIKEA家具を持っていってもらえるの?
さて、長々と述べてきましたが、いよいよ本題です。
前にも述べたように、引越業者さんがIKEA家具のあるお宅の引越し=受注しないというわけではありません。
しかし、解体/再組立などの作業を請け負ってくれる業者さんは数少ない。
では家にあるIKEA家具を新居に移すにはどうしたらいいのでしょうか?
①ご自身(お知り合い)で解体/再組立に挑む
お家にあるIKEA家具はどなたが組立てたものですか?
もしも組立をご自身(お知り合い)で組立てたのであれば、工具なども揃っているということもあり、1度解体/再組立をされてみるのも選択肢の1つです。
IKEA家具の解体にはコツがある!プロが教える家具解体の注意点
これは必ず守ってほしいという注意点があります。
【必ず2名以上で作業】
【丁寧にネジを抜くこと】
この2点です。
カグッコシ!では「解体さえうまくいけば、解体/再組立の8割が終わったようなもの」と考えているほど、解体の重要度はとても高いです!
実は、解体は、やみくもにネジを外していけばある程度できてしまいます。
しかし、それでは組立時に困ることも出てきます。
『このネジってどこのネジ?』『ここのネジ入らないんだけど!』など。
ネットなどでよく言われている【IKEA家具は解体すると元には戻らない】などの説は、適当な解体から起こってしまう事例が多いのです。
丁寧にネジを抜くとは?
大事な家具を扱うので丁寧に作業することは当然なのですが、ネジを抜く際の丁寧さはどれだけ慎重でもやりすぎということはありません。
IKEA家具が引越しに向いていないと言われる論調の1つとして【木ネジを使用している】というものがあります。
【木ネジ】とはネジが木で出来ているわけではなく、木の材料に対して直接打ち込むネジの事を言います。
木の材質に直接ネジを打ち込んで留めるので、1回限りと考えられているのですが、IKEA家具の主な素材であるパーティクルボード(木のチップを圧縮して板状に加工したもの)は密度が高いので、ネジを抜く際に丁寧に抜けば再度使用できる確率は高くなります。
コツは【入っていた方向に逆らわないよう、まっすぐにゆっくり抜く】
指に刺さったとげを抜くような感覚でと言えばわかりやすいでしょうか?
実際、組み立てた際にネジを斜めに無理やり留めていたりすれば再利用は困難になりますが、そんな時でも木用のパテで補強すれば問題なく再利用することが可能です。
②解体時に困ったことはカスタマーセンターに聞く
もし、何かが上手くいかず、解体中に困ったことがあれば、IKEAのカスタマーセンター(0570-01-3900)に連絡してみるのも1つの方法です。
ただ、IKEAも解体をサービスにしている訳ではないので抽象的な返答しか返ってこない場合もあります。
そんな際はカグッコシ!のフリーダイヤル(0120-003-119)やLINE@相談窓口をご利用ください。
IKEA家具の解体/再組立に精通したスタッフが具体的な家具をアドバイスをさせていただきます。
③IKEA家具を取り扱ってくれる引越業者さんを探す
ここでいう取り扱ってくれるとは、解体/再組立まで一手に引き受けてくれる業者さんということです。
全ての引越業者さんが全てのIKEA家具の取り扱いを拒んでいるという破滅的な状況ではありませんので、業者さんによってまたは家具の種類によっては自社スタッフで解体/再組立までを請け負ってくれる業者さんを探すことが可能です。
注意点
IKEA家具の対応(解体/再組立)というピンポイントの発注内容であるため、どう探すかとなった場合、見積もりを取る引越業者さんを増やす必要が出ます。
また引越業者さんの訪問見積もり時に、家具をチェックする際、例えばベッドなどであればマットレスをどかしてまで見たりすることは少ないので、外見のみの判断で『簡単だろう』と引き受けたはいいが、実際IKEA家具で作業当日てんやわんやになってしまうなんていうことも。
引越業者さんが訪問した際には必ず『IKEA家具あります』と伝えてください。
家具チェックの際に自社対応できるのかの大きな判断材料となります。
④IKEA家具を解体/再組立を専門にやってくれる業者を探す
IKEA家具を購入した際に組立サービスを頼まれた方などは、ご自身での家具の解体・再組立は難しいかもしれません。
そんな方にはIKEA家具の解体・組立を専門の業者を探すという方法があります。
しかしとても狭まった内容での検索になりますので、ある意味探しやすくある意味見つかりにくいかもしれません。
ネットでの業者選びのポイント
①料金
様々な業者がそれぞれの料金体系で行っています。
例えば便利屋さんなどでは1h¥○○○○、1名追加で¥〇〇〇〇など。
その他商品金額ベースで%による料金設定であったり設定方法は様々です。
カグッコシ!では家具ジャンル別に料金設定をしています。
各メリット・デメリットはありますが、ここでは省かせていただきます。
詳しく比較を知りたいという方はLINE@相談窓口までご連絡いただければと思います。
②実績
【組立式家具】の訪問組立サービスを行っている会社はネットで探すと結構出てきますが、【解体/再組立】を行っている会社となるとなかなか見つかりません。
見つかっても本業は別にあって、オプションの1つとして解体/再組立を行っている会社など。
よくあるトラブルとして
・解体はしてもらえたけど、組立はできません、料金はいりませんと言われ放置された
・解体も組立もしてもらえたが、翌日から異音がするようになった
・組立してもらって1週間で扉が開かなくなった
SNSで【IKEA 引越し トラブル】などと入力すると出るわ出るわの経験談の嵐。
理由としてはIKEA家具に精通していないとわからない注意点を疎かにしたまま作業を進めていることが原因です。
例えば、見ただけで商品名がわかることや、解体時このネジは外してこのネジはつけっぱなしでもよいなどの判断を付けることが必要ですが、たとえば便利屋さんなどではIKEA家具の解体を専門に行っているわけではないので、来られたスタッフさんによってはその判断が難しいこともあるでしょう。
チョット家具の知識がある方のほうが陥ってしまう罠で、解体さえできれば組立もできるだろうと簡単に挑んで失敗してしまったり、破損してしまったり、最悪の場合お客様宅のIKEA家具がすでに廃盤商品だったり、、、
ネットを使用してHPを見て、いろいろの条件に合った(料金など)業者選びをされると思いますが、1番のポイントはその業者がどれだけ専門的にIKEA家具の解体/再組立を行ってきたかを比較してください。
そんな相談もカグッコシ!のフリーダイヤル(0120-003-119)やLINE@相談窓口をご利用ください。
まとめ
従来の【家具】の構造と、IKEA家具をはじめとする【組立式家具】の構造は根本的に異なっており、【組立式家具】の引越しに伴う解体/再組立はどちらかというと大工仕事に近い内容であるにも関わらず、引越業者さんがIKEA家具を拒むことに対してバッシングするのは引越業者さんがあまりにも無茶ぶりなんです。
また『今まで家具の解体/再組立なんて別料金取られなかったんですけど?』という声も多々あると思いますが、引越業者さんの詳細な見積もりって見たことありますか?
それは見積もりの際にこの作業にはこれくらいのスタッフが必要で、というところから算出されているので、明細に【家具施工料金】なんて入っていないんです。
引越業者さんはあくまでも【運びのプロ】ですから。
カグッコシ!でも各引越業者さんとの提携によって、IKEA家具ユーザーの皆様がワンストップで依頼がかけれるよう、徐々に進めております。
また引越しの依頼とは別に、様々なIKEA家具のお悩みについてはフリーダイヤル(0120-003-119)、メールでのお問合せ、LINE@相談窓口をご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせください。