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IKEAのPAXワードローブをメンテナンスで強くする!ポイントをまとめます

カグッコシ!ではIKEA家具のお引越における1番の推しポイントとして、解体/再組立を行うことがメンテナンスになって、当該家具がさらに長持ちするということを挙げています。
『えっ?結局どういうこと?』という疑問にお答えすべく、実際1番ご依頼いただくことが多いPAXワードローブシステムのお引越において、カグッコシ!がどういった箇所を重点的にチェックし、解体/再組立時に対処しているのかをご紹介したいと思います。

PAXワードローブのチェックポイント

背板の隙間

PAXワードローブの背板は釘打ちによって留まっており、フレーム自体の強度を保つ役割も果たしています。
IKEA店舗にて依頼ができる組立サービスを頼まれている場合は、問題ないことも多いのですが、ご自身で組み立てをされたり、何と大工さんのような職人さんが組んだものに不具合が出やすかったりするんです、、、

ご自身で組まれている場合の注意点

ネジを留めていく、ダボをたたき込むという作業はリスクという意味でも慣れという意味でも下穴がすでにあけてある場所に、指定のパーツを取り付けるわけで、そこまで高度な要求はありません。

しかし釘を打ち込むという作業は、下穴もない場所に突き抜けてしまうリスクのあるパーツをたたき込みという慣れる機会もない高度な技術が要求されます。
そのため、もともと入っている釘(PAX1フレームにつき50本)よりも少ない数を打って終わりにしてしまったり、打っていくスパンが狭くなってしまい無駄に広く開いてしまう箇所が出たりというムラが生じてしまいます。
それの何が注意点かと言いますと、釘のスパンが広く開いてしまう場所は背板に隙間ができやすくなってしまい、外れてしまう原因になりかねません。

カグッコシ!にご依頼いただいた際には、解体時に釘のスパンをチェックして、ムラがあれば打ち直すことでフレームの強度を取り戻します。(釘のスパンは10~15cmに対して1本ほど)

大工さんに組んでもらった場合の注意点

大工さんに組んでもらっているのに不安なことなんてあるの?と思われる方も多いのではないでしょうか?
当然大工さんの仕事は精密で、釘打ちなんてメチャクチャ慣れてそう(実際に慣れている)なイメージがあると思います。
しかし大工さん、組立家具を嫌がる方が多いんです。

理由としては、材料に対する信頼にあります。
通常大工さんが取り扱う材料は、仕入れ先から何から知ったところで、加工方法なども熟知したものを使います。

しかし組立家具の部材となると、パーティクルボードであることはわかっていますが、その強度などは大工さんにとって未知数であり、加工もできるかわからないといったものを触るわけです。
その中でも大工さんが組み上げたPAXを解体する際によくある注意点ですが、背板を同梱の釘を使わずに、タッカーと呼ばれる針で留めていっていることが多いのです。

実際PAXの背板を留める際の釘の打ちシロは18mmほどになるので、側板の側部から9mm入った位置くらいに釘を打っていく必要があります。
普段の大工さんが打っている釘とは打ちシロも違い、タッカーのほうがガイドを設定できるので決まったスパンで打てるため、リスクを回避できるという利点があります。
しかし強度の面で、タッカーよりも同梱の釘の方が太く強固なため、同梱の釘(50本)よりもタッカーを打つ本数を増やしても、経年を考えた場合抜けてしまい背板が外れるという可能性が高まってしまうのです。
これは実際に解体に接していないと知ることのできない盲点です。

背板の隙間が起こすトラブル

フレームパーツを最終形づけている(固定している)のは背板と釘になります。
そのため、釘が抜けて背板が外れてしまうとフレームの崩壊を引き起こし、大事故/大怪我に繋がってしまいます。
通常使用時にも背板に『アレ?』と感じる隙間を発見したら、即対応が必要です。
不安に思われることなどございましたら、当該部分のお写真と共にカグッコシ!のLINE相談窓口へご相談ください。

扉の調整

これは日常使用時にも頻繁に起こるトラブルですが、なかなか自分で調整したりということが出来ずに、どこかに擦ったまま使い続けているなんて言うことありませんか?
扉のズレは、実は本体のゆがみにもつながる重大なトラブルであるととらえている方は少ないのではないでしょうか?
特にIKEA PAXの場合、扉の形状も開き扉/スライド扉と種類も分かれ調整方法も異なります。

扉のズレが起こすトラブル

扉は日常から開閉の連続で、フレームと扉の接続部分には金属疲労ともいえる負担がかかっています。
そんな中で、扉がズレて干渉しているなどの症状があればさらに負担箇所が増え、本体フレーム自体のゆがみにつながることも考えられます。
その他にも、接続部分(ヒンジ/蝶番)のネジのゆるみにより扉の落下を引き起こし、ケガや家屋の破損にもつながるため、カグッコシ!ではお引越時の解体をした際には必ず扉の締め直し、調整を行い快くご使用いただけるよう心がけています。

各接続部分(カムロック)

IKEA家具の接続部分は、カムロックという工法により強固に接続されているものが多く、解体の際には必ず取り外す部分でもあります。
また経年の使用により、どうしてもゆるみ等の不具合は出てしまいます。
しかし、それを放置してしまう事でせっかく長持ちするはずの家具の寿命を縮めてしまう事にもなりかねません。
カグッコシ!が引越し時にカムロックについて解体/再組立の際、取り扱いを注意している点をお伝えすることで皆様の日常使用時にもご活用頂けれまと思います。

【動画で説明】IKEA家具の基本『カムロック』について

メンテナンスのポイント~何を注意したらいい?~

カムロックとはIKEA独自の接続パーツではなく、組立家具を始めとする家具全般に使用されているシステムで、凸側のネジパーツと凹側のパーツをかみ合わせて強度を高めます。

凸ネジのついたパーツと、凹をはめこんだパーツとを隙間なく接続し締め込む事でロックがかかるようになっています。
日常使用している中で、必ずと言っていいほど緩んでいきます。
PAXワードローブにおいて、緩んでくることで起こる主な症状としては
・ぐらつき
・異音
・隙間ができるなど

本来であれば起こってしまう前に対処できるといいのですが、収納された衣類をすべて出してからの作業になるなど現実的でない状況もあるかと思います。
可能であれば日常使用時にも3ヶ月に1度ほどで構いませんので、各接続部分の緩みチェックをしていただくことで劣化を防ぐことにもつながり、お持ちの家具を長持ちさせることが出来ます。

パーツの交換

引越し時に1番行いやすく、1番効果のあるメンテナンス方法、それが傷んだパーツの交換です!
これは購入時の組立時点からネジ頭を潰したまま組んでしまっていたりという場合と、経年劣化からくる傷みがありますがどちらにせよ交換の必要があるものは新しいパーツと交換します。
IKEAでは配送カウンター横スペースに、パーツ置き場が設置されています。

どなたでも足りない部品などを持ち帰ることが可能ですので、日常使用時に傷んだパーツなどを見つけた場合はお買い物ついでに寄ってみてはいかがでしょうか?

まとめ

PAXワードローブはお引越時、特にご依頼が多い商品です。
また保障期間が設けられている(10年)手厚いサポートを受けることが出来る、逆に言うとIKEA自体に長持ちすることが保証されている家具とも言えます。
カスタマイズできる衣類収納ということで、唯一無二の育てる収納として新居へも持っていってさらなる長いお付き合いをしていただいてはいかがでしょうか。

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