不可能と言われたIKEA家具の引越しをお得にできる!プロが教える4つのコツ
IKEA家具の引っ越し問題について、様々な検証記事やブログなどで取り扱われていますがその多くは
『IKEA家具は引越しに向いていない』や
『一度解体するとネジ穴が広がり再度組み立てることができない』
といったネガティブな内容です。
なかにはIKEA家具を実際に所有している方が、実際にIKEA家具をご自身にて解体/再組立された実例に基づくブログなどもありますが(これはとてもためになる内容がかかれています)IKEA家具を触っている方ではなさそうな、引越し屋さん目線の内容が多く見受けられます。
そこで当ブログでは、実際にIKEA家具で困っているお客様目線とIKEA家具のプロ目線でIKEA家具の引越しについてお話していきたいと思います。
目次
IKEA 解体動画シリーズ
【解体動画】IKEA MANDAL収納ベッド 最効率 解体まとめ
【ブログ】組立家具を組立中に起こりがちなトラブル3選と対処法
1.IKEA家具の構造を知り、不可能を可能に
私は「様々な組立家具がある中で、IKEA家具は一番引越しに向いている。」と考えています。
大事なことなので、繰り返しますね。
IKEA家具は引っ越しに向いているんです!!
その理由はIKEA家具ではボンドをつかっていないからです。 IKEA以外の組み立て家具で家具同士の接合にボンドが使われているものもあります。
これは引越しするにあたってはとっても大事なポイントで、ボンドを使用した家具ではその使用箇所によって、家具自体の解体をすることができなくなってしまいます。
IKEA家具では組立時にボンドを使用しないため、完成品を組み立て前の状態にまで解体することができます。
Twitter上でIKEA家具の引越しについて引越し業者さんに断られた方の理由の中に 『IKEA家具はボンドを使っているから解体はできないと言われた』とのつぶやきを見たことがありますが、それは引越し業者さんの認識違いです。
単に断る理由が欲しかったのか、以前他のメーカーの家具で四苦八苦した思い出がありIKEA家具と混同してしまったのかもしれませんね。
もちろん、ボンドを使用していないという理由だけでIKEA家具が簡単に解体することができるというわけではありません。
お引越しを考えている方にとって、【IKEA家具である】ことは、捨てたり、家具の引っ越しを諦めざるをえない理由であったかもしれませんが、
- 『実は引越しに向いている』
- 『IKEA家具をお得に引越しする方法がある』
と知れば、IKEA家具への認識がかわるはず!
さらに理由を説明していきます。
2.IKEA家具を新居に持っていくための色々な方法について
前項にて「ボンドを使用していないのでIKEA家具は引越しに向いている」と言いました。
しかし、引越し業者さんがIKEA家具に対する拒否反応は強くあるのも事実です。
ですので、下見の時点で営業さんがIKEA家具を見つけた場合、『できません』や良くても『責任持てませんが、それで良ければやりますよ。』など不安になるような回答を聞くことになります。
では、なぜ引越し業者さんでIKEA家具を解体して、再組立してくれないのか??
それは、引越し業者さんの考える【家具】の定義と【IKEA家具】の定義に大きな差があるからです。
引越し業者さんの考える【家具】とは大きくて解体をする必要のある家具でも、せいぜいネジ10本ほどの連結部分を外すだけの構造であること(洋服ダンス・ベッド問わず)が条件になります。
一般的な洋服ダンス
しかし【IKEA家具】の多くは解体をする場合、組み立て前の状態=板状にまで分解する必要があります。
IKEA PAXワードローブ 解体図
それは運ぶことがメインの仕事である引越し業者さんの枠外になりますので、先ほどのような不安な回答しかできないというしっかりとした理由があるのです。 【動物園に行って、ジンベイザメがいないと文句を言うようなものです】
脱線しましたが、引越し業者さんに頼めないとなった場合、
選択肢として ① 不安だが引越し業者さんに頼んでみる ② 組み立て専門の業者を探す ③ 自分で解体と再組立を頑張ってみる ④ あきらめて新しい家具を買いなおす などの方法が考えられます。
① 不安だが引越し業者さんに頼んでみる場合
これは、先にご説明した通りで、当然引越し業者さんのなかには家具に精通しているスタッフの方もいると思います。
運よくそんなスタッフの方に巡り合えて無事に引越しを終えられたという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかしほとんどのスタッフの方は引越しを専門とされていますので板状にまで解体をする必要のある家具を、解体することはできても再度組立をすることができないなどの支障が出ることは考えられます。
② 組み立て専門の業者を探す
実際、引越し業者さんでIKEA家具の引越しから専門でやっていますという業者さんはネットで検索をしても1社さんがみつかるくらいです。
また当社のような解体/再組立専門の業者もほとんど見つかりません。
これだけ世にIKEA家具ユーザーの方が増え続けているにもかかわらずです。
それだけ多くの業者さんがIKEA家具を解体し、再度組み立てることをビジネスとして取り扱うことに対してリスクを感じられている裏返しなのかもしれません。
③ 自分で解体と再組立を頑張ってみる
ご自身にて解体/再組立に挑戦することが一番の出費を抑える方法になるでしょう。 引越し業者さんが断り、多くの組立業者さんが手を出さないような分野を自分でできるわけないと思う方も多いと思います。
そんな時に頼りにしたいのは、IKEA家具に精通したプロからのアドバイスでしょう。
ちなみに、私たちは、お問い合わせ窓口(電話・メール・チャット・LINE)より専門スタッフが解体前のお悩み、解体途中での困ったこと『解体してみたけど、これで大丈夫?』などについてお答えいたします。 当然ご相談であれば無料ですので、ご自身で解体と組立に挑戦される方で、何かお困りのことがあればお気軽にご相談くださいね。
④ あきらめて新しい家具を買いなおす
それでもやっぱり新しく買い替えたいという方もいらっしゃるかと思います。 例えば新居に移るにあたって家具も新調したい、IKEA家具を扱える業者を探すのがわずらわしい(専門業者が少ないので合い見積もりが取れない)など。 引越しを伴うので色々な理由があって当然かと思います。 しかし今使っている家具を気に入っていて、出来れば持っていきたいという方は一度お問い合わせください。
3.解体/再組立の全てを自分でおこなう
IKEA家具を組み立てる際には道具をそろえ説明書に準じていけば、また時間をかけていけば商品を完成させることができます。
一方、解体作業には説明書はありません。 単純に説明を逆行していくことできれいに解体できるというわけでもありません。 そこで、次に解体作業時に注意したいポイントを説明していきます。
① 再組立時のことを思い浮かべること
これは全てをバラバラにすること、全ての部品を取り外すことが必ずしも正解ではないということです。 IKEA家具が引越しに向いていないと言われる理由の1つに木ネジがあげられます。 木に直接ネジを打ち込むことで、抜いてしまうと弱くなるというもの。 弱くなってしまった箇所はパテ埋めなどの方法により、強度を戻すこともできるのですが、ネジを抜くのは必要最低限が良いでしょう。 商品ごとに抜いていい場所、出来れば抜かないほうがいい場所があるので不安な場合はカグッコシ!へご連絡いただければ適切にアドバイスさせていただきます。
② 運ぶ時のことを思い浮かべること
① でネジを抜くのは必要最低限でというお話をしましたが、運ぶ際(ご自身でも引越し業者さんにお願いする場合でも)を考えると取っておかなければ破損のリスクを高めてしまう場所もあります。 解体した状態で突起している部分があると、運ぶ際にそこが折れてしまったり、その突起している部分で他の部材を傷つけてしまったりする場合もあります。
① ②を総合しますとできる限り箱で残せる部分は箱状で(例えば引出など)、大型家具のフレーム・大枠の部分は木ネジをゆっくり丁寧に抜き、板状に解体しましょう。
4.解体だけ、組立だけをプロに頼むという選択
ここまでIKEA家具を引越しする際の方法について触れてきましたが、最後に解体もしくは組立のみをプロに頼むことでどれだけお得になるかを検証しましょう。
当社目線のお話をすると3.で述べたようにIKEA家具の組立については説明書通りに(今はIKEA HPから説明書をダウンロード可能)組み立てていくことで道具と時間を用意すればだれでも(できれば大人2人以上で)完成させることができます。
プロに頼むとすれば解体のみを頼んでいただくほうをおすすめします。 例えば23区内のお引越しで引出無しのIKEAベッド 解体のみを頼んでいただくと¥16000になります。
一番ご依頼の多いIKEA PAXワードローブのスライド扉タイプ 解体のみを頼んでいただくと¥30000になります。
ちなみに開き扉タイプ(幅200cm以下)の場合、解体のみ¥23000になります。
当然解体にお伺いした際に再組立時の注意事項もご説明させていただく事はもちろん、ご自身にて再組立をしている最中にわからないことなどあれば、即ご連絡ください。 お電話にて状況を確認しながら、適切にアドバイスさせていただきます。
IKEA家具 引越しのプロ カグッコシ!より